2023年4月14日
隣り合う建具のかみ合わせや重なりのことを、「召合わせ(めしあわせ)」と言うんですが、この召合わせで隙間風(すきまかぜ)を防いで密閉性を高め、防音効果や保温効果が格段に上がります。
“拝み合わせ”と呼ばれたりもします。
例えばこちら。
召合わせのオス側部分。かみ合わせ面に凸形状の小さな出っ張りを作ります。
こちらが召合わせのメス部分。オス部分がぴったりハマる凹みです。
タイプの違う形状もあるんですが、こんな感じに噛み合うことで隙間から入り込む日差しなんかも防いでくれます。
召合わせはガラス戸ではよくあるんですが、昨今の障子や襖(ふすま)ではあまり細工されていないんですよね。
でも私、吉沢建具店では4枚仕立ての中央部は、障子や襖でも必ず召合わせを施しています。
なので納品した多くの方にとても喜ばれます。
手間は余分にかかるんですが必ず加工する理由は簡単、実は私自身わずかな隙間から差し込む日差しや隙間風なんかが嫌いなんです。
それでピシャッと閉まる召合わせを必ず作っています。
長年かけて培った自分が良いと思うこだわりの商品を、気持ちを込めて製作しております。
ちなみに矢印写真のうちの売れ筋“破けない障子戸”も、そんなこだわりから生まれています。
襖や障子、木製ドアなど建具に関することは、お気軽にご相談ください。